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を助ける。

Суббота, 21 Октября 2023 г. 16:49 + в цитатник

を助ける。きみには、そのつもりでいてほしい。今日、副長がきみをここに誘ったのは、このことを伝えるためだったんだ」

 

 伊庭も蟻通もマジな表情をして俊冬の話をきいているだけで、なんのリアクションも起こさない。

 

 いや、厳密には起こせないのかもしれない。

 

「心配しないで。經血過多 經常痛 きみだけを助けるわけじゃない。きみを含めたきみの隊そのものを助けるから。ぼくらには、それができる。ぼくらには、それができるだけの力がある。だから、きみたちは生き残ることをうしろめたく思ったり恥だと感じる必要はまったくない」

 

 俊冬にかわり、俊春が暗示をかけはじめた。

 

「なんなら、味方すべてを救うことだってできる。だけど、残念ながら味方のなかにも敵はいる。いろんな意味での敵だ。そういう連中は、ぼくらが助けなくってもとっとと逃げたり隠れたりする」

 

 俊春のいうとおりである。

 

 味方にまじり、敵方の間者密偵がいる。すでに敵に抱きこまれている将兵もいるだろう。

 

 それだけではない。

 戦意も矜持も目的すらもたない連中がいる。

 

 いくところがない。やることがない。だから、とりあえず参加して旗色が悪くなったらとっとと敵に寝返ればいい。ってな具合である。

 

 それだったらまだいいが、戦のどさくさにまぎれて盗みや詐欺や殺しなど、犯罪者まがいのことをしようとたくらんでいる輩もいる。

 

 さらには、旗色が悪くなれば、味方の上層部の寝首をかき、敵にもっていって取り入ろうと画策している馬鹿もいるかもしれない。

 

 それぞれに事情というものがある。

 

 そのすべてが悪ときめつけるわけではない。

 

 実際、なんらかの事情があって敵のスパイになっている者もいるはずだ。

 

 そういったもろもろのことも含め、全員を手放しで救いたいなんてことは願うことはできない。

 

 できるわけもない。

 

 俊春は、そういう意味でいったのである。

 

 副長のほうをそっとうかがった。

 

 俊冬と俊春は、伊庭と蟻通はもちろんのこと副長にも暗示をかけたいはずなのだ。

 

 が、どうやら副長にはききにくいらしい。

 

 近藤局長や親父もそうだったらしい。それから、子どもらも。

 

 だが、副長はそれとはちがう意味でかけにくいのだとか。

 

 いや、かけられないといったほうがいいかもしれない。

 

 自分たちの根源だからなのかもしれない。

 

 そういったことは、おれもよくわからないが。 副長は、俊冬と俊春が語りかけている間は一度も言葉を発しなかった。

 

 ただ、怒っているわけではないのに眉間に皺をよせ、考え込んでいる感じがした。

 

 かれらの暗示がきいていれば、なんて贅沢はいわない。

 

 ほんのわずかでも、副長の心に響いてくれれば、と願わずにはいられない。

 

 結局、伊庭は無言でうなずいただけである。

 

 そのうなずきが肯定なのか否定なのか、残念ながらおれにはよむことができなかった。

 

 ついでに、蟻通も同様である。

 

 いずれにせよ、かれらは今日明日というわけではない。

 

 これからいくらでも説得、もとい暗示をかけるチャンスはいくらでもある。

 

 そして、おれが伊庭と剣術勝負をちかいうちにやろうと約束をしたところで、スイーツオフ会は終了した。

 

 

 新撰組は、市中取り締まりをおこなっている。

 

 箱館にきた当初から、称名寺という寺を本陣としている。

 

 おれ自身は、副長の補佐として松前のほうにいることのほうがおおい。だが、たまにみんなに会いにかえったりする。

 

 かえるというのも、実際はおかしな話かもしれない。まぁ「場所」にかえるというよりかは、みんなの「元」にかえるというほうがいいかもしれない。

 

 俊冬と俊春は、あいかわらず動きまわっている。

 

 本土にいる敵の様子を物見するのはもちろんのこと、蝦夷を開拓している隊の様子をみにいったり、これから戦地になる予定の地域を調べにいったりと、ちっともじっとしていない。

 

 たまに松前にいるなと思いきや、そういうときは極秘特訓にいそしんでいるようだ。しかも、地獄や悪魔界すら天国に思えるほどのつらく厳しい鍛錬をしているという。

 

 ストイックさもここまでくればなんとやら、であろう。

 

 春までまだまだ、っていうある日、榎本総裁に呼ばれた。

 

 個人的に、ではない。

 

 呼ばれたのは、副長である。

 

 俊冬と俊春とおれは、副長のお付き役として参上した。

 

 榎本のもとへ集まったのは、ほかに大鳥と榎本の副官を務めていて、開陽丸座礁、沈没後は開拓奉行に就任しているとすごすのである。

 

「わかったわかったよ」

 

 榎本は、そういいつつさっさと葡萄酒をあけて注いだ。しかも、湯呑みにである。

 

 ワイングラスというものの存在をしる俊冬と俊春とおれは、思わず眉をひそめてしまった。

 

「おっと、気がきかなかったな。きみたちのも……」

「こいつらも呑まぬ」

 

 榎本はおれたちが眉をひそめた要因を、葡萄酒をついでもらえなかったことによるものと勘違いしたようだ。

 

 かれがおれたちをみまわしながらいってくれたが、またしても副長が拒否った。

 

 ふむ。好んで呑むわけではないが、上役から勧められれば呑まないわけではない。

 

「そうなのか?存外、新撰組は生真面目なんだねぇ。ほら、大鳥さん」

「メルシー」

 

 大鳥は、フランス語で礼をいいつつ湯呑みを受け取った。澤も仕方なさそうな


 

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