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「法眼、その馬鹿はしてください」

Суббота, 21 Октября 2023 г. 15:00 + в цитатник

「法眼、その馬鹿はしてください」

 

 副長の声が、室内から飛んできた。

 

「ああ、子宮內膜異位症 そのほうがよさそうだな。おれはしがない蘭方医だからな。こいつは、おれごときではどうしようもねぇ。お手上げだ」

 

 すると、松本がマジなで応じるではないか。

 

「副長も法眼もひどすぎます」

 

 瞬時にしてにやにや笑いにかわった副長と松本とを交互にみつつ、思わず不貞腐れてしまった。

 

「それで法眼、いかがでしたか?おっとそのまえに……」

 

 副長はこちらに背を向け座している二人にたいし、おれを指さしながらいった。

 

「こいつは、のごくつぶしの「水も滴るいい男」で、そっちのかっこいい犬は、の幹部の兼定です」

 

 ちょっ……。

 

 なにいまの紹介は?ひどすぎるっていうよりかは、紹介にすらなっていないじゃないか。

 

 おれがショックをうけている間に、俊冬がトランスレイトした。

 

 いまの俊冬の言葉は、フランス語?まちがいない。フランス語だ。

 

 ということは、この二人は……。

 

 こちらにふりかえった二人は、やはり異国人であった。

 

 一人は、web上におおきくて鮮明な写真が載っている。もう一人は、どうだろうか。さきの一人より鮮明でない写真が載っているかもしれない。

 

 ウィキにかれらの写真が載っているが、正直、さきの一人をのぞいてはみんなカイゼル髭で見分けがつかないのである。

 

 はやい話が、写真ではだれがだれやらわからないってわけだ。

 

 おおきくて鮮明な写真の男は、その写真からカイゼル髭を剃り、若くした外見である。

 おおきくて鮮明な写真は、本国にもどってからかれ自身の名誉が復活し、活躍してからあとのものなのかもしれない。

 

 その男とは、フランス陸軍の大尉ジュール・ブリュネである。

 

 日本の誇る俳優の一人「」とハリウッドの大スター「ト〇・クルーズ」が共演したハリウッドの大作「ラス〇・サムライ」のモデルになった人物である。

 

 ブリュネとの初対面の感想は「ト〇・クルーズ」がヨユーで勝ったな、というものである。ってか、さすがはハリウッド。あれだけのイケメンを起用するなんて。

 

 まぁたしかに、ハリウッド映画で制作費が多額であれば、登場人物はそれなりの容貌とスター性のあるアクターを起用しないと集客はみこめないだろう。

 

 それにしても、あの映画はたしかによかった。が、驚くほど異世界チックな世界観のジャパンであった。

 

 ああいうのが、外国人の好みのジャパンなのであろう。よろこびそうな舞台設定にしたにちがいない。

 

「ハジメマシテ。ジューネ・ブリュネデス」

 

 かれは、立ち上がると縁側にでてきた。

 

 縁側にあがろうとしたが、自分が濡れネズミであることを思いだしてやめた。

 

 自己紹介だけでもフランス語で、と思った。しかし、残念ながらおれのフランス語力は某通販会社のCMにでていた「しもふさ君幸せそうなのに」のみである。おっと、もちろんいまのはフランス語の発音がそうきこえる、というだけのことである。それっぽく発音しては笑ったものである。

 そういう発音を面白がっただけで、その意味が「愛と信頼を届ける」だったかな?という程度にしかしらない。

 

 

 英語かドイツ語なら、まだできるんだがな。

 

「ボンソワール、ムッシュ・ジューネ・ブリュネ」

 

 シンプルにあきらめた。だからテキトーにいってみた。

 

 ムッシュってつかい方、あってるか?って思いながら。

 

 すると、かれは連れとをみあわせつつフランス語でなにかいった。

 

「『新撰組は、フランス語を話せる人がおおい』と、驚いている」

 

 俊冬が、ブリュネの言葉をトランスレイトしてくれた。

 

「話せるって、挨拶だけですよ。あとは、ありきたりの『ジュテーム』とか……。はやい話が、フランス語はちんぷんかんぷんです」

 

 苦笑してしまった。

 

 英語にフランス語等外国語をしゃべれる者がおおかったら、はグローバル組織だ。武力だけでかんがえたら、いつでも傭兵部隊として世界をまわることができるだろう。

 

 それもありかも、なんて馬鹿な妄想をしてしまいそうになる。

 

 俊冬がおれのいったことをトランスレイトするよりもはやく、ブリュネはおれの脚許にいる相棒に気がついたようだ。

 

 なにかいったが、さっぱりわからない。だが、『ルー』ときこえたような気がする。

 

 それはたしか、狼って意味だったはずだ。

 

「狼だ。日本の狼か?といっている」

 

 つぎは、俊春がトランスレイトしてくれた。

 

「説明してくれよ。ドイツ原産の犬だってね。もっとも、交配されるのはもうすこしあとだけど」

 

 俊春がフランス語で説明するのをききながら、俊冬と俊春は、ガチにどんな言語でもつかいこなせるんだ、とあらためて感心した。バイリンガルどころの騒ぎではない。

 

「さわってもいいか、と尋ねている。かれも犬を飼っているらしい。プードルだそうだ」

「もちろん。プードルってもともとドイツ語だよな。プードルじたいはフランス原産の犬だけどね。プードル、かわいいよな。まさしく、毛玉みたいな犬、だ」

「毛玉みたいな犬」

 

 俊春とかぶって思わず笑ってしまった。

 

 俊春がトランスレイトすると、ブリュネは縁側に両膝をつけて相棒をなではじめた。


 

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