凹凸のある顔がこの人形の特徴です。
目を窪ませたり、まつげを植える際は、長い針が必要です。

唇と目をくぼませる

立体的な顔にするために、目と唇を糸で引き締めてくぼませます。
針は長いものを、糸は8番カタン糸を使います。
糸の引き方で、表情がある程度定まります。目の位置が上のほうだと大人っぽくなり、たれ目は優しい感じです。
唇の端は上下の脱脂綿の端が合わさる場所になります。

1. 目尻・目頭・口端に、印のまち針を刺します。
2. 針を唇の端に刺し、後頭部から出します。
3. 糸を針から抜き、表側の糸端を通します。
4. もう一方の唇の端へ針を刺します。
5. 後頭部から糸を出し、玉止めをします。
   これで唇の溝ができました。
6. 目頭から後頭部に針を通します。
7. 目頭側の糸端を針に付け替えます。
8. 糸が出ている場所から2mm横に針を刺し、後頭部から出して止めます。
9. 同様に、目尻にも糸を引きます。
10. もう片方の目もくぼませます。

唇を塗り、目を描く

目や唇の色使いや塗り方はお好みでどうぞ。目の輪郭は型紙を参照してください。
精密に塗るよりも、布目が見える程度のあっさりした描き方がいい感じです。

1. 目の型紙を当て、鉛筆で輪郭線を描きます。
2. まぶたの線や虹彩、眉なども描いて、雰囲気を確かめます。
3. 淡いピンクかオレンジ系、または濃い肌色の絵の具で唇を塗ります。
4. 引いた糸が隠れるように塗りましょう。
5. 目と眉を描きます。白目を塗ると表情が落ち着きます。

仕上げ

1. 頬紅やアイシャドーをつけると、より立体感が出ます。
   濃すぎると化粧をしたみたいになるので注意しましょう。
2. 顔布の頂上を土台に縫いつけます。
3. 首の布は縫いつけません。

《参考》　まつげを植える

お望みならば、まつげを植えてください。
下まつげまで植えると、たぶんブキミです。下は描くほうがいいでしょう。

必要なもの

• 15cm以上の人造毛または人毛100～200本
  人造毛は市販のウィッグなどから抜きます。髪よりも濃いめの色がマッチします。
• 9cmくらいの針
• ボンド
• 小さなハサミ

参考／睫毛の素材。

手順

1. 細い毛なら3本、太めは2本、いっしょに針穴に通します。
2. 上まぶたの縁から後頭部へ刺します。
3. 両端に余裕を持たせて、針を抜きます。
4. 新たな毛を針に通し、1mm弱隣へ刺します。
5. まぶたの線の端から端まで刺したら、後頭部の余り毛をボンドで貼りつけます。
6. ボンドが乾いたら、前からまつげを引っ張って、抜けないことを確認します。
7. まつげを好みの長さに切ります。目尻と目頭は短めに。
   ハサミを顔に垂直に向け、不ぞろい気味に切ると良いでしょう。