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を向けていることに気がついた

Суббота, 21 Октября 2023 г. 13:13 + в цитатник

を向けていることに気がついた。「中島先生方がまいられました」

 

 俊冬が控えめに報告した。

 

「主計、おまえがきめろ」

 

 その瞬間、副長にそうささやかれた。

 

 おれ自身のことを、子宮內膜增生 いま告げるかどうかを決めろというわけだ。

 

 副長は、おれがおれ自身のことを告げることを想定していた。だからこそ、島田や中島たちに丘にくるよう事前にいいつけていたのである。

 

 本来なら、かれらはおれが告げることを了承したタイミングでやってくるはずだった。

 

 だが、ちょっとしたハプニングがあった。もっとも、それはうれしいハプニングであるのだが。

 

 松本のご登場、というハプニングである。

 

 ゆえに、副長はおれにきめさせようというのだ。

 

 いまこの場で告げるのか、あるいはいま告げずにのちほど告げるのかということを。

 

 それが副長の配慮であることは、いうまでもない。

 

 しかし、おれに選択肢はない。選択するつもりもない。

 

 松本がいようがいまいが、いまこのタイミングで告げた方がいい。それに、松本にだってきいてもらったほうがいいにきまっている。

 

 医者は、現実的な面がある。現実味がなく突拍子のなさすぎる話をきいても、信じてくれないかもしれない。

 

 それでもやはり、かれには告げるべきであろう。

 

 松本には、江戸で近藤局長の斬首のことを告げなかった。

 あれだけ親身になり、いつも惜しみなく協力してくれているというのにである。

 

 結局、近藤局長の斬首のことを告げないという選択をしてしまった。

 

 もしもあのとき、局長の斬首のことを松本に告げたとすれば、かれはすぐさま敵軍が総督府をかまえる板橋に駆けこんだはずである。そうなれば、かれはその場でとっ捕まってしまう。

 

 かれ自身のことを思って、という気持ちもあった。

 だが、いいにくかったという気持ちがたしかにあったということも否めない。

 

 だからこそ、それがずっとひかかっている。やはり、告げた方がよかったのではなかったのかと。

 

 その贖罪、というわけではない。ましてや、その埋め合わせというわけでも。

 

 近藤局長の斬首とおれが未来からやってきたということでは、比較すらできないからである。

 

「いまこの場で、副長から告げていただけませんか?」

 

 副長に、すぐさまそうささやき返した。

 

 そのときである。呑気きわまりない声が飛んできた。

 

「ワオッ!ホワット・ア・ビューティフル・マウンテン!」

 

 現代っ子バイリンガルの野村である。かれは額に掌をかざし、壮大な磐梯山を眺めている。

 

 ってか丘をのぼってきたメンバーのなかに野村がいることは、松本があらわれたこと以上に衝撃的である。

 

 しかも、さすがは現代っ子バイリンガルのかれである。

 

 磐梯山を英語の感嘆文であらわしたのだから。

 

 ってか、なにゆえこんなときだけちゃっかりいるんだ?

 

 力いっぱい、そう問いつめてやりたい。

 

「副長、副長。利三郎まで呼んだんですか?」

 

 思わず、副長に小声で尋ねてしまった。

 

「呼ぶものか。勝手についてきやがったんだろう。ったくすべてしっているくせに、こなくってもいいものを。かようなことだけ参加したがるのだからな。仕方のないやつだ」

 

 副長が野村をくさしたとおりである。

 

 かれは、おれの正体をしっている。だから、副長も呼ばなかったのだ。

 島田もしっているが、かれは野村とはちがう。しっていても、この場にいてもらいたい人物である。

 

「そろったな。みな、よく眠れたか?」

「イエス・アイ・ディド」

 

 副長が並び立つ中島らに問うと、現代っ子バイリンガルの野村がいの一番に応じた。

 

「おまえはどうでもいいんだよ、利三郎っ!」

「ホワイ?」

「かんじんなときには逃げ隠れしやがって。切腹ものだぞ、ええっ?」

 

 野村のおちゃらえた様子に、ってかぶっちゃけモンスターっぷりに、副長のキレっぷりはすでにマックスである。

 

「副長、かようなくだらぬ用向きなのでしたらもどりますよ。みなが飼い葉をまっておりますゆえ」

 

 野村に気をとられていて気がつかなかった。

 

 なんと、安富もきていたのだ。

 

「なんだって、才助?いまきたばかりだろうが」

 

 モンスター隊士がもう一人いる。

 

 副長がさらにキレるのはいうまでもない。

 

 安富と野村……。

 

 どちらもクセがありすぎる。

 

 ってか、『みなが飼い葉をまっている』だって?

 

 いくら城内の糧食がすくないっていっても、いくらなんでも飼い葉を喰うか?

 

 ああ、そうだった。当然のことながら、「馬フェチ」のかれには、馬はあつかいである。かれにしてみれば、馬たちを『みな』と呼ぶのはあたりまえのことか。

 

「まぁまぁ、副長。どうか落ち着いてください」

 

 気配り上手の島田が、すぐになだめにかかった。

 

「土方、魁のいうとおりだ。かようにキーキー怒鳴ってたら、しまいに頭の血の筋の一本や二本、切れちまうぞ」

 

 松本はこんなに呆れているとしても、ポーカーフェイスである。

 

「才助さん、副長はみなに話があるのです。副長の頭の血の筋が切れるまえに、その話とやらをきいてみたいと思いませぬか?」

 

 そして、もう一人わってはいってきた者が……。

 

「斎藤。おまえ、やはりおれに一物あるよな?」

 

 あいかわらずKYで天然な斎藤に、副長はさらにキレた。


 

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